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地味に


地元ラジオ局の某番組の中に、
通称「じみせん」というコーナーがあります。
正式名は、地味なハナシ選手権。
視聴者から寄せられた地味な話題を紹介するというもの。



聴いている瞬間は、げらげら笑ったりしているのに、
いざ、ここに書こうとすると、
あろうことか、まったく覚えていません。
記憶に残っていないのです。あまりに地味すぎて。



地味なハナシと同じように、
世の中には地味な方もいらっしゃいます。
お顔立ちはもちろん、服装も言動も目立たず。
アクやクセがなく、どちらかといえば特徴のない人物。



こうした方は記憶に残りにくく、
営業職ではマイナスになってしまうかも。
でも他の職業だとすごく役に立ったりして。
たとえば探偵の仕事とか。



宮部みゆきさん「希望荘」



~もう死にます、と言って、姿を消した独居老婦人。
その後、金持ち風に変身した姿が目撃される。
どうなってるの?という好奇心むき出しの調査依頼が、1件目。



老人ホームに入所していた高齢者が亡くなった。
彼は世を去る少し前に殺人の罪を告白。
困惑する息子からの調査依頼が、2件目。



田舎町で起こった不倫、駆け落ち、行方不明。
妙な印象。違和感。事件の匂いもする。
探偵をはじめるきっかけになった、かつての出来事について。



大事件は起こらない。極悪人も登場しない。
調査の依頼が届いたら、
僕はじっくり時間をかけて、事実を探り出すだけ。~



杉村三郎シリーズの4作品目です。
前作でかなり大きな変化がありました。
杉村さんは以前から探偵っぽい活動をしていましたが、
ここに来て、正式に探偵事務所を開設。



地味な人物として描かれている、杉村さん。
探偵稼業に欠かせない聞き込み調査では、
安全無害そうな印象も最大に活かして、
必要な情報を地味に集めることができます。



地味と言いつつ、杉村さんは主役として立派に活躍中です。
マリナーズのイチロー選手は練習中、足にボールが当たり、
「地味に痛い」とコメントしていました。
地味な痛みって、どういう痛みなのでしょうか?

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Calender