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旅ゆけば


Y新聞朝刊の連載小説が面白くて、
毎朝ワクワクしながら楽しく読んでいます。
江戸時代の後期、蝦夷への二人旅の話ですが、
二人の関係は、見張り役人と流刑罪人。



見張り役人の頼りないこと。
なんたって、数えで19歳。
れっきとした武士、しかも与力なのに、
自分を僕と言う主人公の石川乙次郎。



一方、罪人は旗本の青山玄番。
見栄えもよく堂々としています。
ただし、アクの強い性格のようです。
今のところ、正体や罪状は明らかにされていません。



作者の浅田次郎さんは、この先、
どういう旅を二人にさせようとしているのでしょう。
さて、時代は変わって現代へ。
こちらはアメリカ人が日本を旅する物語。



浅田次郎さん「わが心のジェニファー」



~僕の名前はローレンス・クラーク。
ミスター・クラークではなく、
ラリーと呼んでほしい。



自宅はマンハッタンのアッパー・ウエストサイド。
勤務先はウォール街の投資会社。
関与先の財務状況をチェックするのが仕事なんだ。



僕には心から愛している女性がいる。
ジェニファー・テーラー。愛するジェニー。
この前、勇気を振り絞ってプロポーズしたんだ。



「ラリー。お願いがあるの。」彼女はきっぱりと言った。
「私の大好きな日本を見てきて」と。
価値観を共有しないと結婚はできないらしい。



わかったよ、ジェニー。君の言うとおりにしよう。
パソコンや携帯など通信機器は持たずに日本へ行く。
メールではなく君の希望通りにレターを書くよ。~



ラリー青年、はじめての日本一人旅です。
旅先でジェニー宛てにレポートのような手紙を書きます。
彼はアメリカの人にしては、
「自己主張の少ない」「控え目な」タイプ。



「凹凸はもはや漢字じゃない。テトリスだよ。」
「節分は大豆で鬼退治?豆は武器にならないでしょう。」
テレビで絶叫芸を披露する厚切りさんとは違って、
おとなしいラリーは叫びません。



トイレの温水洗浄機器や新幹線の清掃早業に感動したり、
旅館では布団敷きパフォーマンスに驚愕したり。
ラリーはあくまで物静かに日本の文化風習に驚きます。
そして、最後の訪問先で驚きの出会いがあります。



結末、そうきましたか。
とすれば、あれは伏線で、ここに繋がるわけですね。
いろいろあって、本当にお疲れ様でした。
旅ゆけば、波乱万丈、疲れたび?

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Calender