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行列のルール


時代小説を読んでいると、
いろいろな疑問が湧きあがってきます。
江戸にいる藩主は将軍様に会うためお城へ出向きますが、
その頻度はどのくらいなのか、とか。



江戸城へ出かける際の、
ルールはどうなっているのでしょうか。
ネットで調べることもできますが、
たまにはきちんと勉強してみようと考えました。



根岸茂夫さん「大名行列を解剖する」



国学院大学の根岸教授は近世日本史学の第一人者。
江戸時代の社会構造や仕組みに触れながら、
大名行列を詳しく解説してくださっています。
教科書のようで、きちんと座って読書しました。



大名行列といえば参勤交代を連想しがちですが、
参勤交代は隔年のみのイベント。
江戸っ子は江戸城に向かう大名の行列を、
目にすることが多かったはず。



江戸城登城は将軍への忠誠を誓う行事。
藩主たちは月に3回程度、
行列を仕立てて、江戸城に出仕していました。
それにはさまざまな決まりごとも。



決まり、その一。
大名家の石高や格に応じて、行列の人数が決まっていました。
江戸城に入れるのは代表者である藩主だけなのに、
ぞろぞろと供の者を連れていかないといけません。



決まり、その二。
藩主が乗る駕籠には打揚腰網代、打揚、腰網代など種類がいろいろ。
大名家の格によって使える駕籠に決まりがあったそうです。
乗り物で藩の格が一目瞭然という次第。



決まり、その三。
江戸城の大手門前で藩主は駕籠から降ります。
供の者は藩主が戻ってくるまで4~6時間くらい、そのまま待機。
雨の日とか寒い日は辛かったことでしょう。



ちなみに大名行列のスピードですが、
普通に歩く人と同じくらいの速さだったとか。
時代劇ではゆっくり動いていた記憶がありますが、
実際は悠長に進んでいたわけではなかったようです。

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Calender