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お蔵入り


チャンバラドラマが大好きな実家の父。
「吉原なんとか、表裏とか同心とかいう時代劇、
いつ再放送するのか調べてくれんか?」
以前、BS放送でやっていた、吉原裏同心シリーズのこと。



残念ですが、あの番組、二度と日の目を見ることはないかと。
「主役の若い俳優さん、剣筋が良かったのに」と、父。
私が観たのは2回か3回ですが、
主人公の腰が据わった切れのある動きは爽快でした。



番組制作側としては、
BS時代劇でしっかりとチャンバラ修業させてから、
歴史大河ドラマなどに起用する心づもりだったのかも。
それなのに。ああ、それなのに。



佐伯泰英さん「吉原裏同心 1巻 流離」



~その事件は九州の、ある小藩で起こった。
十三石の下級武士が、
二百七十石の中級武士の妻と駆け落ちしたのである。



18歳の神守幹次郎と、3歳年上の汀女は幼馴染の間柄。
汀女は酒浸りの父が作った借金のため、
意に沿わない縁談を受け入れ、藤村家に嫁いでいた。



根も葉もない噂を信じた汀女の夫である藤村が、
彼女に暴力をふるい、家に閉じ込めていることを知った幹次郎。
幹次郎は藩を捨て、汀女とともに出奔した次第。



山陰から大坂、そして金沢へ。
辛い逃亡生活を経て、ようやく職と住まいを手に入れた二人。
それは江戸。幕府公許の遊里、吉原だった。~



主人公の幹次郎は家が貧乏で、
藩士時代は道場に通えなかったという設定です。
近所の河原で流れ者の浪人から薩摩示現流の手ほどきを受け、
逃亡中の金沢で眼志流居合の道場に通いました。



つまり、幹次郎の流儀は示現流と眼志流居合をミックスして、
その後、実戦を積んでバージョンアップしたもの。
彼の剣がどんな風に上達してゆくのか、
その辺りに注目しながらドラマを観たかったです。


もうひとつ、金沢の居合道場でのシーン。
道場主の小早川という老人は手が震えるほどのアル中ですが、
お酒をグビリと飲んで、鮮やかに道場破りを撃退します。
その場面も映像として観たかったのに。ああ、それなのに。

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Calender