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マイナス40


温度ではなく、年齢の話。
5歳とか10歳とか、セコイことは言わずに、
ドーンと40歳分。
一気に若かりし頃に戻れたら。



白髪なし、薄毛なし。
顔のシミも、シワもなし。
肌表面に自前の油分がたっぷりあるから、
光沢があり、弾力性もバッチリ。



肺も心臓も、足の筋肉も元気いっぱい。
階段だってホイホイ駆け登れます。
と言いたいけれど、40年前は運動嫌いのブーだったので、
今よりゼイゼイハアハアしそうです。



佐々木裕一さん「若返り同心 如月源十郎」
        1巻 不思議な飴玉



~甲武一刀流と十手術、
さらに飛燕打の遣い手でもある、如月小六。
南町奉行所の花形同心として活躍したのは過去のこと。



十年前に隠居して、
六十五歳になった今、かつてのキレはどこへやら。
少し動いただけで、肩や腰に痛みが走る有り様。



気がかりなのは、孫の晋之介のこと。
早世した息子の跡を継ぎ、
見習い同心になったものの、どうにも覇気がない。



晋之介は性根が優しいのだが、
小心者で悪党を目の前にすると足が震えるという。
そんなことでは江戸の治安を守れそうにない。



そんな時、小六は偶然、不思議な飴玉を入手。
飴玉が若返りの妙薬と知り、
正体を隠して晋之介を手助けすることを思いつく。~



佐々木さんの作品は初めてです。
読みやすいエンタメ系時代小説がお得意。
広島生まれ、広島在住なので、
赤いチームの熱烈なファンかもしれません。



主人公の小六さんが手に入れた飴は、
一粒舐めると、マイナス40歳。25歳の自分に変身できます。
仕事でも剣士としても脂が乗った頃に戻れるわけで、
病み付きになるのも当然です。



うまい話には裏があるし、
甘い飴には危険が付きもの。
この先、いろいろな災難が降りかかりそうな予感。
小六さん、老練な頭脳と若き体力で危機を乗り越えてください。

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Calender