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地元愛


今から思えば、かなり変則的。
中学の社会科で初回の授業は、いきなり幕末からスタート。
木戸孝允こと桂小五郎はスラリと背が高く、
神道無念流免許皆伝の剣豪だったとか、長州ネタ満載。



高校の日本史は原始時代から江戸中期までは猛スピードで飛ばし、
江戸時代の終盤になると、やたら詳しく、じっくりと。
「高杉晋作は長州一の美女と結婚したのに愛人を作った。」
と脱線しがちな教諭の話はいつも大うけでした。



生まれ育った下関市は、
長州藩びいきの先生が少なからずいらっしゃいました。
地元愛があまりにも強くて、
日本史ではなく郷土史の授業だったような気もします。



白石一郎さん「包丁ざむらい」



~福岡藩黒田家で要職を歴任し、
藩の生き字引とも呼ばれた、十時一右衛門(とときいちえもん)。
隠居後は半分眠って過ごしたいと半睡(はんすい)を名乗る。



その後、強く請われて復職することに。
厚い人望と豊富な経験から、
総目付として、目付衆十人の上司に就任。



十時の元に持ち込まれる、
藩士からのよろず相談ごとやトラブルの数々。
人情味あふれる十時の采配が人々の心に染み入る。~



タイトルになった、包丁ざむらいを含めた、
全11編で構成された事件帖。
木工細工が大好きな、鉋ざむらいと
大濠を泳ぐ、水馬の若武者が印象的でした。



小説には今も残る福岡の町名が登場します。
家老や中老は福岡城内に暮らし、
数千石の上士は大名や天神に屋敷を構え、
海に近い荒戸町に多くの中級武士たちが住んだとか。



那珂川沿いの料亭や川端町に店を構える刀剣商。
志賀島や玄海島も登場します。
福岡県民になってかれこれ35年。
地名を見て嬉しくなるなんて、これも地元愛かも。

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