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毒より怖い



貝毒の原因となる有毒プランクトンが、
ある海域の海水1リットル中から5千個以上検出されたとか。
その一帯の養殖業者は4月2日から、
カキの出荷を自粛しているというオンライン記事を読みました。



とても怖い、貝毒。
加熱しても無毒化されないし、
毒素に味がないので、口に含んでも分かりません。
血清も解毒剤もないので、体内に入るとお手上げです。



貝毒による中毒者を出さないために、
各都道府県で海水や貝の検査を定期的に実施。
食品衛生法には出荷停止となる貝毒の基準値が明記されています。
単位はMU(マウスユニット)。そう、マウス。



体重20グラムのマウスに毒性物質を腹腔投与した際、
一定時間内に死亡させる毒の基準量が1MU(マウスユニット)。
つまり、貝毒の発生を報じたニュースの裏には、
検証実験のために落命したマウスがいることになります。



上田秀人さん「表御番医師診療禄」

  第2巻 縫合
  第3巻 解毒



~大老殺傷事件後の騒動は、
将軍綱吉の采配もあり、無事に決着。
ようやく江戸城に平穏な日々が戻った。



城内に勤務する表御番医師・矢切良衛は、
医療技術の鍛練に励む毎日を過ごしていた。
その矢切が大目付の松平対馬守に、また呼び出された。



"将軍毒殺未遂事件"
医師としての知識を活かし、
犯人を挙げよという一方的な命令だった。~



古今東西、要人暗殺にしばしば使われていた毒。
毒の半数致死量の単位はmg/kg、kgは対象者の体重です。
毒の量が同じであれば、受けるダメージは体重によって異なります。
体重が軽い人ほど毒は回りやすく、あっという間に死に至ります。



物語では将軍の傍に仕える切れ者の柳沢吉保さんが、
万一に備えて毒味役を増やすのですが、
「できるだけ小柄な者を。」と命じます。
上様をお守りするためとはいえ、柳沢さん、怖すぎ。

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