Staff blog

いつか高野山へ


昨年の秋、某番組でタモリ氏が取材しているのを観て、
ぜひ訪ねたいと思ったのが、高野山。

もちろん修行などではありません。
できれば2日くらいかけて、じっくりと見学を。



まず魅かれたのは、町石道(ちょういしみち)。
高野参詣道のひとつで、
慈尊院から山頂にある壇上(壇場)伽藍・根本大塔まで、全長は約22キロ。
このハーフマラソンっぽい距離はランナー心を刺激します。



名前の由来である町石は、1町(約109m)ごとに建つ目印の石柱。
慈尊院には「百八十」と記した町石があり、
参詣道を進んでゆくと、179、178、177と、
カウントダウンされてゆく仕組み。



高野山の歴史や数々の建築物にも興味深々。
まずは、高村薫さんの真面目な「空海」で基本情報を収集。
次に手に取ったのは、お坊様らしくない「空海」の物語。
これが、ぶっ飛んでいて。楽しくて。



夢枕獏さん「沙門空海、唐の国にて鬼と宴す」



~肥前の国、田浦を出航した遣唐使船は、
嵐に遭遇しながらも、大陸に漂着。
その後、悪戦苦闘しつつ長安へと向かった。



さまざまなアクシデントが起こる中、
常に冷静な人物がひとり、遣唐使団にいた。
若き修行僧の空海であった。



入国直後から流暢に唐の言葉を操り、
見事な歎願文を書き上げた、空海。
道中で起こった怪現象を鮮やかに解決したのも彼だった。



長安に到着した空海を待っていたのは、
黒猫の妖怪、綿畑の怪異、不吉な立札などの難事件。
それらは単なる呪いではなく、唐王朝の極秘事項に関係していた。



安倍仲麻呂、白楽天、李白、玄宗皇帝、楊貴妃。
彼等が共有した秘密に迫る、沙門空海。
そして空海は本願でもある密経の奥義を習得できるのか?~



2018年のお正月は、
この本のおかげで物凄くエキサイト。
あまりに面白く、止められない止まらない状態。
本を閉じて走りに出かけるのを躊躇するくらいでした。



この作品を読んでいると、
唐の明州の浜から投げて日本の高野山に届いたという三鈷杵伝説も
本当の事かもしれないと思えてしまいます。
高野山に行ったら、三鈷の松もしっかり見学しなくては。

Archives
Author
Calender