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生まれ変わり



いつものように近所のワンコとじゃれ合っていると、
友人が「いっそ来世は犬になっちゃえば?」と。
犬と遊ぶのが好きなだけで、
自分が犬になりたいわけではないので、その提案は却下。



輪廻転生、あるいは生まれ変わり。
犬にも別の人間にも、転生したいとは思っていないので。
だから「生まれ変わったら今度こそ一緒になろうね」と、
記者会見で語った人がいたことに正直驚きました。



佐藤正午さん「月の満ち欠け」



~些細な過去の思い出話を並べながら、
きみは、私の娘だと言いたいのか?
正確には、娘だったことがある、と。



生まれ変わりは、
今回だけの偶然ではないと言いたいのか?
3回分の記憶をすべて背負っている、と。



生まれ変わりは自分だけではなく、
私の妻も、その可能性があると?
そして、私はそのことを完全に否定できないでいる。



彼女は言う。必ず、生まれ変わるから、と。
月のように。一度欠けた月がもう一度満ちるように。
だから、待っていて。そして、気づいて。~



中心となる人物は平凡なサラリーマン。
生意気な小学生と対峙する冒頭の場面から、
なんとなく不穏な雰囲気。
そこから昔のことを思い出すのです。



ある女性が何度も転生するというストーリー。
生まれ変わる彼女たちに共通するのは、
"瑠璃(るり)"という同じ名前(例外あり)。
そして、克明な記憶。



生まれ変われたとしても問題が残ります。
たとえば、ようやく巡り合えた"瑠璃(るり)"と"アキラ"ですが、
あの年齢差をどうするのでしょう。
他人事ですが、心配です。



「豊穣の海」(三島由紀夫さん)のテーマも輪廻転生。
こちらも3回生まれ変わります。
いずれの人生も充実しているけれど、幸福には程遠い感じ。
転生希望の方、よくよく熟考されてください。

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Calender