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必要なもの



横浜国際音楽コンクールピアノ一般部門 最高位。
ショパン国際ピアノコンクールin ASIA 金賞。
全日本ピアノオーディション全国大会 最高位。
2015~16年にかけて、一躍名を挙げた日本人女性ピアニストがいます。



翌2017年には、第18回大阪国際音楽コンクールで、
ピアノG(大学卒業以上の一般)部門優勝。
全ジャンル対象の審査でグランプリを受賞したこの方は、
昭和30年代生まれで、5人のお孫さんがいるとのこと。



有名なコンクールには十代・二十代の若い演奏者が多く参加します。
彼女は自分の子どもより年下のライバル達と競い合ったわけです。
ピアニストに求められるのは、音楽の才能。
若さは必ずしも必要ではないようです。



この方の詳細な取材記事がnikkeiに掲載されていました。
ピアニストを目指した学生時代と、主婦として過ごした数十年間。
コンクールに申し込んだ経緯。自身の性格。猛練習の様子。
ピアノコンクールは体力と気力と集中力が絶対に必要です。



恩田陸さん「蜜蜂と遠雷」



~第6回芳ヶ江国際ピアノコンクール。
「芳ヶ江で優勝すると、著名コンクールでも優勝」という実績があり、
大勢の若手ピアニストたちが世界中からエントリーする。



素晴らしい聴覚を持つ、16歳の風間塵。
養蜂家の父の手伝いをして各地を転々とする生活。
自宅にピアノはないという。



かつて天才少女と騒がれた、栄伝亜夜、20歳。
母の死後、一時ピアノの世界から遠ざかっていた。
1次予選が始まっても、コンクール出場に気乗りしない様子。



楽器店に勤務するサラリーマン、高島明石。
出場者中最高年齢の28歳。
最初で最後と決めて、コンクールに出場。



緩やかにカールした茶色の髪、チャーミングな顔立ち。
卓越した演奏技術と豊かな音楽性で、
優勝候補の筆頭とされる、マサル・C・レヴィ・アナトール、19歳。



ピアニストたちが繰り広げる渾身の演奏。
ここには、人間の才能と運命、そして音楽の魂がある。
1次予選90人から2次、3次を経て、本選へ進めるのは、わずか6名。~



2017年の直木賞と本屋大賞。
史上初ダブル受賞した話題作です。
評判通りの面白さで、読み途中で本を閉じるのが辛くなるほど。
かといって、一気読みするほどの体力はありません。



さて、音楽コンクールは勝ち進むほどにお金がかかる制度です。
大阪国際音コンの場合、予選の参加料は8,000円ですが、
地区本選に進出すれば、19,500円。
最終選考に残ると、29,800円を追加で支払わなくてはいけません。



優勝を狙う女性演奏家であれば、
複数枚のドレスや靴を用意しなくてはいけないし。
かさ張るドレスは会場へ宅配便で送らないといけないし。
遠方のコンクールだと交通費や宿泊代もかかります。



課題曲の譜面を購入したり。(けっこう高い)
先生の特別レッスンを受けたり。(かなり高い)
コンクールに参加するには、
まずはかなりの先立つものが必要なのです。

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Calender