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手紙



先日、父から頼まれた手紙の代筆。
半年前の入院の経緯を、
一応、知人に知らせておきたいそうで。
「相手は90歳の老人だから、メールは使えないぞ。」



はいはい、昔ながらの手紙でね、と承諾したものの、
便箋も封筒も手元になく、万年筆も行方不明。
あたふた準備して、いざ書き始めたものの、
困った問題が発生しました。



「しんきんこうそく」の「こうそく」。
「どうみゃくりゅう」の「りゅう」。
「しょほうせん」の「せん」。
ううむ。漢字が出てきません。



メモに試し書きしてみるものの、
正しいのか間違っているのか、微妙なところ。
結局、スマホで変換して書き写しました。
やばいです。漢字が書けないなんて。



小川糸さん「ツバキ文具店」



~幼いころから祖母と二人、鎌倉の街で暮らし、
生活全般に関して、厳しく躾けられた鳩子。
そんな祖母に反発し家を飛び出して、8年が過ぎた。



久しぶりに鎌倉に戻ったのは、祖母の葬儀のため。
良い思い出もなく、早々に去るつもりだったが、
生前の祖母が請け負った仕事が残っていることを知る。



祖母の仕事は、古ぼけた文具店での代筆屋。
いろいろな事情がある人々の代わりに、
その心情を汲み、思いを込めた手紙を書くというもの。



仕方なく引き受けた手紙を書き終えた時、
祖母の厳しい教えは、このための訓練だったことを知る。
「私、代筆屋を継ぎます」



ミステリアスな雰囲気のバーバラ夫人。謎の初老男性・男爵。
陽気な小学校の女性教諭。カフェを営む父とその幼子。
近隣人のあたたかさに包まれて、鳩子の代筆屋修行が始まった。~



小川さんの小説は、映画になった「食堂かたつむり」や、
ドラマ化された「つるかめ助産院」などがあります。
「ツバキ文具店」と共通するのは、
ある出来事の後、じんわりと癒されながら解決してゆく流れです。



「ツバキ文具店」もドラマになりました。
代筆するシーンは、およよ降臨?な感じでしたが、
書き上げた手紙は文字が美しく見惚れました。
手紙の専門家さんが監修されたそうです。



さて、久しぶりの直筆手紙は、もう、ぐったり。
便箋の最期の一行で間違ってしまい、最初から書き直したり。
右手で文字をこすって滲ませてしまったり。(もちろん書き直し)
専門家である鳩子さんに書いてもらいたかったです。

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Calender