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ランキング


実家の両親も私も、魚が大好物。
秋から冬にかけては、
美味しい魚がいろいろ水揚げされるので、
週に一度、魚市場へ買い出しに行く父の足取りも軽やか。



『種類が少ない。しかも市場は真っ黒け。』
落胆の表情で帰宅した父。
これしかなかったと広げて見せた魚は、イサキ・笹ガレイ・馬頭タイ。
みんな黒っぽい皮の魚。それで市場が黒く見えたようです。



『今日もムツがなかった。最近、見かけないな。』
赤い皮のムツは、我が実家でよく買う魚ランキングの第1位。
ほどよく脂がのったプリプリの白身は、煮て良し、焼いて良し。
秋の初めから冬にかけてが旬で、今どきなら水揚げ量は多いはずなのに。



そこに、母がわけしり顔で登場。
『ムツが関東・関西で大人気らしくて、
この辺りで揚がったのも全部、向こうに出荷したみたい。』
・・・大都市圏でいったい何が?




宮部みゆきさん「堪忍箱」



~決して中をみてはいけない。
開ければ災いが降りかかる、と。
しかし、お駒はその箱を膝の上に乗せた。(堪忍箱)



偽装誘拐を持ちかけられた、箕吉。
断った後で本物の誘拐事件が起こり、
箕吉は疑われてしまうのだった。(かどわかし)



同じ長屋で姉妹のように育ったお吉とお美代。
お美代が玉の輿に乗って嫁いだ後、
お吉は自分が嫉妬し僻んでいることに気付いた。(てんびんばかり)~



心の奥底に潜む、暗く捩じれた思い。
自分自身の中に棲む魔物に苦悩しながらも、
折り合いをつける人々を描いた、時代小説短編八作品。
ストーリー設定が多彩で圧倒されます。



一番、種明かしが鮮やかに思えたのは『謀りごと』。
一番、しんみりした気持ちになったのが『お墓の下まで』。
一番、ドラマ化したいのは、表題作の『堪忍箱』。
どれも興味深いので、簡単にランキングの順位付けができません。




さて、ムツ事件。
勿体ぶった挙句、母がようやく教えてくれました。
注目度ナンバーワンのテニスの錦織選手がインタビューで、
ノドグロ(ムツ)が食べたいと発言。



『ノドグロって、どの魚?』『ノドグロをくださいな』
ランキングプレーヤーの一言で、ノドグロ(ムツ)の人気は急上昇。
東京ではこちらの約2倍の高値で取引、それでも飛ぶように売れているとか。
そんな事情なら、大都市圏に集中出荷されて当然かも。



ただし、この手のブームの常として、
急激な人気熱はやがて冷めて落ち着くもの。
地元で再びムツが見られる日もそう遠くなさそう。
ついでに少し安くなっていたら嬉しいけど。



ちなみに、我が家でよく買う魚ランキング1位のムツは、
煮魚にするとおいしい部門でも1位ですが、
焼き魚なら、シス。揚げ魚では、鰈。南蛮漬は、鯵がトップです。
高いので買うのを諦めるランキング1位の魚もあります。

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Calender