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恐怖のエレベーターボタン



スペインかぜはインフルエンザウィルスによる感染症。
1918年から約1年間、全世界で大流行、
感染者は6億人、死者は4000~5000万人。
日本国内でも多くの方が犠牲になりました。



ペスト。別名は黒死病。
ネズミが媒介するペスト菌により発症。
14世紀のヨーロッパではペストの大流行によって、
全人口の約3割が死亡したとの記録も。



クリミア・コンゴ出血熱。
ヒツジやヤギに寄生するダニのウィルスが病原体。
3~12日間の潜伏期間の後、高熱・頭痛・筋肉痛などの症状を呈します。
致死率は15~30%。これも、感染症です。



2002~2003年、SARSコロナウィルスによる重症急性呼吸器症候群。
2009年、新型インフルエンザ。
2010年、三日はしかともいわれる風疹。
ここ10年でも、さまざまな感染症が流行しています。



つい先日のニュースでは西アフリカのギニアで、
エボラ出血熱が流行していると報じていました。
病原体はエボラウィルス。
致死率50~89%、劇症の感染症です。



安生正さん「生存者ゼロ」



~北海道根室沖にある石油採掘プラットフォームで、
正体不明の感染症が発生、作業員全員が死亡した。
調査に訪れた自衛隊員の廻田は凄惨な現場を前に言葉を失った。



緊急連絡や救急要請もないまま全員が死亡した事実に、
感染症学者の富樫は未知の病原体による劇症感染を確信。
だが政府は国民のパニック防止を盾にすべてを秘密裏に処理した。



感染者から原因らしき微生物は検出されたが、
肝心の発症メカニズムが解明されずにいた。
そしてついに北海道内で2度目のパンデミックが発生。



逃げ腰の政府の対応に業を煮やした自衛隊上層部は、
廻田に事態の解明命令を下した。同僚の医務官、富樫、そして、
廻田を目の敵にする昆虫学者の弓削が調査チームに加わった。~



感染症の怖さは病原体が肉眼で捉えにくい微生物だということ。
小さくて見えないから身近にあっても気付かないのです。
空中をふわふわ飛んでいるのを吸い込んでしまうかもしれないし。
ドアノブにべったり付着しているかもしれません。



ノロウィルスはトイレの壁で数週間も生き続けたり、
たとえ1個でも体内に侵入すれば、
あっという間に増殖して発症。
アルコール消毒ではやっつけられないし。かなり厄介です。



ホテルのエレベーターボタンから検出されたSARSウィルス。
ボタンに触れた宿泊客の指先を経由して、
あちこちに感染が拡大したとか。
手指からの経口感染は案外、多いようです。



ウイルスも細菌も怖いです。
そして、この物語も恐ろしいです。
石油採掘プラットフォームに再調査のため足を踏み入れるシーンが特に。
来るぞ、来るぞ、ほら来た、みたいな展開で。



第11回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作だそうです。
感染症だけど単純な感染症ではないのが目からウロコでした。
SARSの感染経路が判明した後、エレベーターのボタンに触れるのが怖くて、
ボタンを手の拳の突起で押したりします。ほんの気休めですが。

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Calender